夏の現場の脱水症は怖い。でも「甘いドリンク」には要注意。

夏の現場の脱水症は怖い。でも「甘いドリンク」には要注意。

こんにちは。
7月に入り本格的に暑さが増してきました。
現場での体調管理、気を使う時期ではないですか?
【 ONE ORDER 】企画室の青山です。

夏の現場、
作業の合間に飲む冷たいドリンクは美味しいですよね。

その「冷たいドリンク」にお茶以外の
甘みのある清涼飲料を好んで選んでいる方、
それが、夏場の体のだるさに繋がっているかもしれません。


スポーツドリンクは角砂糖6〜8個

 

500mlボトル1本あたり
糖分を角砂糖に置き換えたら…

・スポーツドリンク 6〜8個

ちなみに…
・炭酸飲料 10〜16個
・100%果汁ジュース 12〜15個

暑い中の作業で汗をたくさんかき、喉が乾いている時、
本当に体が求めているのは「塩分・水分・ビタミン」

スポーツドリンクには塩分が含まれていますので、
水分補給に適していると言われていますが、
それはあくまで「たくさん汗をかいた激しいスポーツの直後」
タイミングが前提!(しかも代謝の激しい10代の若者!)

汗で失ったミネラルを補うのに適した量の塩分を
飲み物で摂ろうとするとしょっぱいので、
味のバランスをとる目的で上記の角砂糖の数ほどの糖分に。


砂糖より手強い「単糖」って何?

 

スポーツドリンクの糖分は「砂糖」ではありません。

現在、ほぼすべての清涼飲料の甘みには
異性化糖や人工甘味料と呼ばれる糖分が使われています。
商品裏面の成分表示に書かれている
「ブドウ糖果糖液糖」がそれに該当します。

異性化糖のブドウ糖は人工的に精製された「単糖」という状態。
これは安価でなおかつ「溶けやすい」という特徴があり、
それゆえ、ほとんどの清涼飲料やお菓子に使われています。

一方、単糖はもっとも体に吸収されやすい糖の状態。
お米の糖質は3〜4時間かかるのに
単糖はなんと5分たらずで吸収されます。

つまり、
スポーツドリンクには糖分が
もっとも体に吸収されやすい単糖の状態
角砂糖6個分も溶けている、ということです。
(肥満を気にされている方はとくにご注意を)


砂糖よりもさらに吸収されやすく、
血糖値を急激に上昇させ、急激に減少させる傾向にあります。
インスリン分泌能が正常な場合はコントロールできますが、
それでも急激な上昇は膵臓や血管、身体に負担がかかります。

 

体のだるさにつながる糖分とは…

 

実は…
体内ではブドウ糖の分解のために
ビタミンB1を使います。


体のだるさ、倦怠感の原因はビタミンB1の欠如も要因のひとつ。
めまい、思考力の低下、
最悪の場合、心不全にも繋がります。

甘い清涼飲料を好まれる方の
現場の作業に支障がないか、
事故が起きないか、とても心配です。

ビタミンが含まれるスポーツドリンクもありますが、
ビタミンBは水溶性。
水溶性ビタミンは、摂取してから排出されるまでの時間が早く、
また一度に吸収できる量に上限があります。
一度にたくさんの量を摂取しても尿で排出されます。

人は胃腸で
よく咀嚼された野菜やくだものを
消化する過程でゆっくり栄養分を吸収することで、
一日の体調の安定を保っています。

また、細胞の浸透圧のバランスで
糖分によって水分の吸収率がよいと
清涼飲料メーカーはPRしています。
そのメリットと、上記のデメリットを天秤にかけると、
建築の現場ではデメリットの方が上回るように思われます。

 

「じゃあ、何を飲んだらいいの?」

 

まずは、日頃の清涼飲料を飲む量を少し減らしてみましょう。
砂糖よりもさらに体に吸収されやすい
「単糖」という手強いヤツが、
私たち建築業の隠れた悪役かもしれません。

次回のブログで、
「夏の現場におすすめのドリンク」を
ご紹介したいと思っています、乞うご期待。

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