失敗しない合板・ベニヤ選び/シナベニヤ vs ラワンベニヤ 徹底比較と賢い使い分け

失敗しない合板・ベニヤ選び/シナベニヤ vs ラワンベニヤ 徹底比較と賢い使い分け

家づくりやリフォーム、DIYの現場で、合板・ベニヤはまさに縁の下の力持ち。
棚や家具、壁や床の下地にと、本当に様々な場所で活躍していますね。
中でも、職人さんでなくてもよく目にしたり、実際に手に取ったりする機会が多いのが、
シナベニヤラワンベニヤではないでしょうか。
同じベニヤでも性質も用途も全く違います。
この二つのベニヤ板の大きな違いと、どう使い分ければ良いのでしょうか。

シナベニヤとは?
その特徴とメリット・デメリット

まずはシナベニヤから。
こちらは、表面にきめ細やかなシナノキを使った合板です。
一番の特徴は、その滑らかで美しい表面。手触りもすべすべ。
木目があまり目立たず、明るく均一な色合いです。この表面のおかげで、
塗装や着色がとてもきれいに仕上がります。
アクも出にくい。内装で「見た目をきれいに仕上げたい」という場面で選ばれることが多い合板です。例えば、壁の仕上げや造作家具の表面材。
ラワンベニヤと比べるとお値段は少し張りますが、仕上がりの美しさで応えてくれます。
軽くて加工しやすいのですが、水や湿気には少し気を遣う必要がありますね。


ラワンベニヤとは?

その特徴とメリット・デメリット

次にラワンベニヤです。
主にラワンという南洋材を表面に使っています。シナ合板と比べると、
表面は少し粗く、色合いも赤っぽい褐色で、一枚一枚表情が異なります
一番の魅力は、やはり手頃な価格です。コスト重視の場面で大活躍。
建築現場では、壁や床の下地材として、
あるいは家具の内部や見えない部分に、本当に広く使われています。
強度も比較的しっかり。ビスや釘も効きやすい印象です。
ただ、シナベニヤと比べるとアクやヤニが出やすい性質があるので、
塗装をする場合は、下塗りなどの手間がかかることが多いです。
ささくれに要注意で、作業中うっかり刺さると痛いですよね…。


【徹底比較】
シナベニヤ? or ラワンベニヤ?
「その違い、一目でわかる?」

シナベニヤとラワンベニヤ。それぞれに個性があります。
主な違いを、より分かりやすく整理しましょう。どちらもJAS規格に適合した製品があります。

比較項目 シナベニヤ ラワンベニヤ
見た目 滑らか、均一 粗い、バラつきあり
価格 やや高め 手頃
表面 美しい、塗装向き 粗い、アク出にくい
強度 種類によるがラワンより劣る場合も 比較的しっかり
主な用途 内装仕上げ、塗装向き 下地材、コスト優先

プロはこう使い分ける!
現場で役立つ賢い材料選びのポイント

プロの現場では、この二つの合板の特性を熟知し、目的や予算に合わせて賢く使い分けています。

例えば、壁や床の下地材。この後クロスやフローリングを貼るなら、見た目は関係ありません。こういう場面では、価格も手頃で強度も十分なラワンベニヤを選ぶのが合理的。ビスや釘も効きやすく、まさに縁の下の力持ち。多くの現場で活躍する姿を見ます。

一方、内装で合板の表面をそのまま見せたり、きれいに塗装して仕上げたりする場合。ここはシナベニヤの得意分野。滑らかな表面、塗装のりの良さは、美しい仕上がりを実現するために不可欠。造作家具の見える部分にもよく使われますね。一般の方も、自作の机の天板にに使うなど、表面は思わず撫で回したくなってしまいます。

プロは、合板の品質のばらつきにも注意を払います。特にラワンベニヤは、製品によって差が出ることがあります。仕上がりに影響する場合は、品質をチェックしたり、下地処理を入念に。私たちONE ORDERでは、信頼できるメーカーから品質の安定した合板をお届けできるよう努めています。現場で気持ちよく仕事を進めていただくために。

DIY・一般の方も知っておきたい!
「思っていたのと違う…」をなくす、合板選び

これからDIYや小屋づくりなどに挑戦する方も、この違いを知っておくと材料選びで失敗を防げます。

DIY用にホームセンターなどで合板・ベニヤを選ぶ時は、まず「何を作るか」「どんな仕上がりにしたいか」を考えてみてください。

  • 表面がきれいに見えるもの、塗装したいものなら、シナベニヤがおすすめです。
    仕上がりが断然きれいです。手触りも滑らか。
  • 隠れて見えなくなる部分、コストを抑えたいなら、ラワンベニヤで十分。
    強度も比較的しっかり。
  • 反りや割れがないか、全体を見てチェックすることも大切です。
    積み重ねてある下の板も要注意。

そして、一番大事なことですが、もし「家の構造に関わる壁や床などに合板を使いたい」という場合は、必ずプロの工務店さんやリフォーム業者さん、設計士さんなど、建築の専門家にご相談ください。家の強度や安全に関わる部分には、決められた品質(JAS規格など)の構造用合板を使う必要があり、安易な判断は非常に危険。家族が安心して暮らせる家づくりのために、ここはとても大切なポイントです。

まとめ:賢い材料選びが、後悔しない家づくりと質の高い仕事に繋がる

シナベニヤとラワンベニヤ。それぞれに個性があり、得意な場面が違います。見た目の美しさ、価格、強度、そして「何に使うか」、この視点を持つことが大切。適切な材料選びは、プロの皆様の仕事の質を高め、一般の皆様のものづくりや家づくりを成功させるための、大切な一歩。

材料選びで迷った時、この二つの板の違いを思い出していただけたら嬉しいです。



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